「加配保育士になったけど、毎日辛い…」
「支援児の書類を任されたけど、勤務時間中に書く時間がない!」
「知識がないから、支援児にどうやってかかわればいいかわからない…」
加配保育士になったけど、こんなお悩みがある人はいませんか?
今回は、
- 無資格でもなれる?加配保育士の辛い現状
- しごと内容に給料が見合わないことを辛いと感じる加配保育士
- 加配保育士のしごとが辛い…やめたいと思う理由
について、多くの加配保育士と一緒に保育をしてきた現役保育士めるるが解説します!
こんにちは♪
保育士のめるるです。
保育現場に15年以上勤めています。
私は特別支援学校教諭免許を持っていることもあり、ほとんど毎年支援児を担当し、たくさんの加配保育士と一緒にすごしてきました。
また、私自身も加配保育士として担当児を持ったこともあります。
加配保育士について解説しているこちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

もくじ
無資格でもなれる?加配保育士の辛い現状
加配保育士になるのに必要なのは、保育士資格だけです。
多くの園では障害児に関する資格は必要ありません。
また、加配を必要とする園児が卒園していなくなると加配保育士を配置する必要がないので、正規職員よりもパートなどの非正規職員が任命されることが多いです。
ではそのような状況で、加配保育士はどのようなことを辛いと感じるのでしょうか。
順番にみていきましょう。
障害に関する資格はなくてもなれる加配保育士。その現状は…
加配保育士として募集がある園もたまに見かけますが、多くはありません。
一般保育士としてはたらいていた人が必要に応じて必要な期間だけ加配保育士として任命されることが多いです。
そのため、必ずしも加配保育士としての知識やスキルを持っている人が加配保育士になるとは限りません。
場合によっては、保育士になったばかりの人が加配保育士に任命されることもあります。
しかし、支援が必要な子どもの保育は、他の子どもを保育するにの比べて知識やスキルが必要な場合が多いです。
そこで加配保育士としての知識を学びたいと思っても、その知識を持った人がいなかったり、研修に行かせるよゆうがない園も多いです。
知識やスキルがなくうまく子どもをサポートできずに疲弊していく加配保育士が少なくないのが現状です。
加配保育士の配置基準
加配保育士の配置基準は、国として定められていません。
配置基準は自治体によって異なり、みずほ情報総研の研究によると「障害の程度を問わず一律の配置基準を設けている」自治体もあれば「障害の程度により基準が異なる」自治体もあるそうです。
また「障害の程度を問わず一律の配置基準を設けている」自治体では、「障害のある子ども3人に当たり保育士1人」「障害のある子ども2人に当たり保育士1人」という配置基準にしている場合が多いようです。
場合によっては、友だちに手が出る子3人を1人の加配保育士が見なくてはいけなかったり、手をつないでいないとどこかへ行ってしまう子3人を1人でみなくてはいけない場合もあります。
また、障害のある子どもが同じクラスにいるとは限りません。
学校では「支援学級」として障害がある子は同じクラスですごすことが多いですが、保育園では基本的に年齢に応じたクラスに所属してそのクラスで1日をすごします。
違う場所ですごしているので、1人の加配保育士が3人の対象児をみることはむつかしいでしょう。
しかし加配保育士の配置基準でいうと、対象児のクラスが異なっても1人の加配保育士しかつけられない状況なのです。
そんな配置基準の中で支援児をみないといけないことを辛いと感じる加配保育士も多いです。
加配保育士にも相性がある。相性が悪く疲れることも…
保育士といえども、子どもとの相性はあります。
全ての子どもとの相性がいいわけではありません。
それは加配保育士も同じです。
ただ、加配保育士は対象児と1対1、もしくは1対2~3で配置されるので、対象児との相性がよくなかった場合、加配保育士も子どもも逃げ場がなくなるのです。
たとえば、おしゃべり好きな加配保育士と音に敏感で静かな環境ですごしたい対象児の場合、加配保育士がおしゃべりをがまんしてひかえめにするか、対象児がうるさい環境でがまんするか…になります。
もちろん加配保育士が子どもに合わせておしゃべりをひかえることになります。
たとえば、虫が苦手で図鑑などでも見たくない加配保育士と虫が大好きな対象児の場合、加配保育士が虫が苦手なのをがまんして対象児の虫探しや図鑑につきあうことになるでしょう。
実際はもう少しいいバランスでの対応になると思いますが、このように加配保育士が苦手なことを対象児が好む場合、特定の子どもへの対応を一般保育士が同じクラスの保育士にかわってもらえるのとはちがって、加配保育士はかんたんにはかわってもらえないことが多いです。
なぜなら一般保育士は複数の保育士で1つのクラスを担当しているので他の保育士にかわってもらいやすいですが、加配保育士はひとりで少数の子どもを担当しているので、基本的に自分が担当している子どもは自分でみるようになります。
もちろん担任の保育士と協力や連携し助け合えることもありますが、毎回必ずそれができるかというとそうではありません。
子どものことを1番に考え対応するのがしごとですが、子どもとの相性によっては子どもに合わせるのが辛いということもあります。
日誌に記録に…書類に追われる加配保育士
一般保育士としてパートで入職してから加配保育士に任命された人が、特に大きな負担に感じるのが書類です。
パートというはたらき方を選ぶ理由で多いのが「書類がない」ということ。
入職の時はパートの一般保育士なので書類はなかったのに、加配保育士になったとたん個別計画に記録に…と書類に追われるようになり、その負担が大きすぎて退職してしまった…という人もいるくらいです。
しごと内容に給料が見合わないことを辛いと感じる加配保育士
加配保育士がおかれている状況はなかなか辛いものだということがわかりました。
では、しごと内容と給料などの待遇はバランスがとれているのでしょうか。
加配保育士のしごと内容
加配保育士のいちばんのしごとは、支援が必要な子どものサポートをすることです。
対象児がおとなしい子ならばそこまででもないですが、動きがはげしい子の場合ほんの一瞬でケガをしたり友だちとトラブルになったりする…ということがあります。
一瞬たりとも目を離せない…と気がはってしまいます。
またトラブルがあった時、園長や担任が保護者と話をすることが多いですが、その場にいた加配保育士も保護者に説明をしなくてはいけないこともあります。
前出の書類もあります。
これらはパートの一般保育士としてすごす時にはほとんどないことです。
一般保育士として入職した人にとって、これらのことは辛いと感じても仕方ないでしょう。
加配保育士の給料
一般保育士よりも大変なことが多い加配保育士。
しかし、給料面では一般保育士と同じであることがほとんどです。
正規職員の加配保育士は、正規の一般保育士の平均給与である20~25万円ていど。
パートの加配保育士は、パートの一般保育士の平均時給である1000~1400円ていど。
一般保育士より大変なしごとも多いのに給料面で変わりがなければ、加配保育士をしたいと思わないですよね。
残業や持ち帰りをしても残業代がでないことも…
加配保育士に任せられる場合もある、支援児の書類。
加配保育士も一般保育士と同じように、「勤務時間=子どもをみる時間」と考えている園がまだまだ多いのが現状です。
勤務時間内に書類をする時間がないので、残業や持ち帰りになってしまうこともあります
時間できっちり帰りたいという理由でパートを選ぶ人もいる中、残業や持ち帰りをしなくてはいけない状況になるなんて辛いですよね。
加配保育士のしごとが辛い…やめたいと思う理由
では、加配保育士は具体的にどのようなことを辛いと感じたり、やめたいと思うのでしょうか。
私が実際に現場で聞いた、加配保育士の意見です。
子どもがいるので家庭を第一にしたいと思い、パートの一般保育士として入職しました。
数年勤めたのちに支援児が入園し、障害に対する知識があるのは私だけだったので加配保育士になり、個別計画や保護者とのやりとりもすべて行うように言われました。
勤務時間に書類を書く時間はないので持ち帰り、保護者対応もお迎えの時間が遅い子だったのでサービス残業に…。
家庭に影響が出てきたので、負担を軽くしてもらうように上司に相談し、対応してもらえないなら年度途中でも退職しようと思います。
家庭を1番に考えたいからとパートで入職したにも関わらず、持ち帰りやサービス残業をしいられてしまうと辛いですよね。
10年以上前のことなので今では労働条件もよくなってきているところが多いですが、このような対応をされる加配保育士もいました。
切り替えが苦手な子の加配になりました。
その子は昨年の加配の先生が大好きで、なかなか私になつかず…。
私の言うことをなかなか聞いてくれず、私もその子もしんどい時期が続きました。
ある日私が家庭の事情で急遽やすむことになり、その間昨年の加配の先生がその子についてくれました。
あとから話を聞くと、その先生の言うことはよく聞き、とてもおだやかにすごしていたそうで…。
それを聞いて、自分がしてきたことはなんだったのか…とこれからも加配を続けていく自信がなくなりました。
子どもとの相性はあるとはいえ、自分がいない日はおちついていた…と聞くと落ち込んでしまいますよね。
20代半ばのころ、まだまだ保育士としての経験も少ないなか、新入児で支援が必要な子の加配になるように言われました。
自分に務まるか心配でしたが、これも勉強だと思い引き受けました。
入園式が終わって保育が始まりその子と一緒にすごし始めると、自分の未熟さもあってなかなかいい支援ができず、その子も私もお互いに苦しい日々でした。
少しでもその子のためになにかしたいと思い先輩や主任に相談しましたが、障害や支援に詳しい人がおらず、専門的なことを教えてもらえませんでした。
自分なりに勉強もしましたが、結局自分の力不足でその子にとってはあまりいい1年だったとはいえない1年になってしまいました。
同じ職場に教えてくれる人もいない中での加配保育士は正直かなりきつくて、毎日「やめたい…」と思っていました。
支援が必要な子をサポートするにはある程度の知識やスキルが必要です。
それが十分でない中、学びたくても教えてくれる人がいないと、どうしていいかわからなくなってしまいますよね。
保育経験が少ない人に加配を任せるのなら、そのサポート体制は整えてほしいですね。
まとめ
加配保育士の辛い現状について、以下のことをみてきました。
- 無資格でもなれる?加配保育士の辛い現状
- しごと内容にお給料が見合わないことを辛いと感じる加配保育士
- 加配保育士のしごとが辛い…やめたいと思う理由
子どもの特性や成長に合わせて必要な人数の加配保育士を配置し、適切なはたらき方ができる職場環境で、必要に応じて障害や支援方法について学ぶ機会があれば、加配保育士というしごとはとてもやりがいのあるしごとです。
しかし現状ではけっして整っているとは言えない環境の中で、加配保育士たちは子どものためにと頑張っています。
同僚や上司に相談しても辛い状況が改善されないのであれば、今いる場所はあなたに合っていないのかもしれません。
世の中にはもっと自分に合った、はたらきやすい場所もあります。
希望のはたらきかたをじっくり聞き取り、あなたに合った園を紹介してくれる保育専門の転職エージェントがあります。
登録は無料なので、1度話を聞くだけでもしてみてください。
さまざまな園があると知るだけで、気持ちが軽くなりますよ!
